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社会の科目選択

今回は社会です。高2以上を対象にした書き方にします。高1から教科名称も変わり、中身も変わりましたので、一緒に書くと混乱すると思いますので、今回は高2以上が対象です。

大学受験で社会の中のどの科目がよいかは悩みどころです。
では、科目別に特徴を見ていきます。

●日本史

暗記量は大です。ただし日本というひとつの国について扱うので、世界史よりは暗記量は多くはないといってよいです。
ただし、中学でやっているので、一つひとつの出来事の理解には深さが必要になります。出来事・条例・法律・人々の暮らしなどを時間軸と因果関係を使って整理し、流れを理解する必要があります。
理解しながら覚えるのが苦でない人には向いています。

●世界史
同じ時代に他の場所で何が起こっていたかを結び付けて理解し、暗記しないといけません。世界が相手ですので、社会科の中で暗記量は最も多くなります。
なお、もしカタカナで出てくるものが
日本史は狭く深くですが、世界史は広く浅くだと思ってください。

●地理
地理は系統地理と地誌に分けられ、系統地理では世界の地形や気候、文化などを学び、地誌では各地域の特徴を学びます。
地理は暗記量が最も少ないのが特徴です。数多くの事柄から共通性を見出す分析力、そこから論理的推測を行う思考力が大事です。暗記よりも思考力が問われ、データや資料を読み解く力が必要になるので、理系の人や数学が得意な人には向いていると思います。

●倫理、政治経済、現代社会
倫理は8割が哲学の話です。政治経済は世界の政治体制や経済状況を扱い、時事問題も多くなります。暗記は標準量というところでしょうか。

暗記量は
世界史>日本史>倫理政経>地理>政経>倫理>現社
です。

さて、大学受験で何を選ぶかですが、基本方針として日本史、世界史、地理以外は個別試験で使えるケースは少ないので、この点は注意してください。
共通テストの平均点で高い科目を選ぼうとする人がいたりしますが、科目を選択するということは、その科目と自分の相性がよいと考えたからという事実があります。その科目が好きだからという人も多くいますので、好きな人が勉強すれば平均点は自ずと高くなります。
一番の選択ポイントは興味を持てる科目かどうかです。興味がなければつらくなります。好きこそものの上手なれです。
理系の人は社会科にかけられる時間は少なくしたいと思うはずなので、地理がよいということになります。
迷う場合は、日本史か世界史がよいと思います。国公立、私立や文系理系を問わず受験科目として選択できる場合がほとんどですので、志望大学が決まっていない場合は無難です。日本史と世界史以外の社会科目は、大学によっては選択できないことがあります。

マリ返しになりますが、選択のチェックポイントは2つあります。
志望大学を受験できるかどうか
科目に対する興味や関心
私立文系の一般選抜は、政経または地理を選択した時点で、受験校が限定されます。必ず、志望大学を決めて、入試科目として使えるかを確認してください。
英数に時間をさかないといけないので、社会科こそ高校の授業を大事にしてください。授業中にしっかりと内容を理解することが大切になります。

次に書店に向かってください。社会の参考書問題集のコーナーに行ってぱらぱら眺めてください。がんばれそうか、自分の気持ちを確認してください。
なお、おすすめの書籍については、別途紹介します。私自身が行ってみて、確認してきてからにします。