高校の理科は、化学、物理、生物、地学の4つに分かれます。
基礎的な内容は「化学基礎」「物理基礎」「生物基礎」「地学基礎」と「基礎」という文字がついて科目名になります。
発展的な内容は「基礎」の文字がとれた化学、物理、生物、地学の4つが科目名になります。
ここから理系に進む人と文系に進む人によってどの科目を選択するかについては別れてきます。
まず、理系に進む人です。
国公立大学を目指す人は大学入学共通テスト、個別試験ともに化学、物理、生物の中から2つを選択して受験する形が多くなります。大学・学部によっては個別試験は理科が1科目であったり、必要なかったりします。私立大学の理系は2科目を選択する場合が多くなります。
理系の人は「化学+物理」または「化学+生物」のどちらかの選択がとても多くなります。地学はそもそも地学で受験できる大学が少ないので、よほどの理由がなければ選択するのは不利になります。
化学は理論化学、無機化学、有機化学の3分野から構成されます。
理論化学は化学反応を量的に扱う分野、無機化学は無機物質の性質を覚える分野、有機化学は有機化学の性質を覚える分野です。図解が多く、わかりやすいなと思えるバイブルとなる参考書を常に片手に問題集で典型的な問題を網羅的に取り組むのが王道です。
物理は力学、波動、電磁気、熱、原子の5分野から構成されます。物理は理解中心の科目で暗記量は化学に比べると少なくなります。様々な現象を式で解き明かす教科なので、図解が多く、わかりやすいなと思えるバイブルとなる参考書を重視しながら、問題演習に取り組んでいきます。問題演習の時も理解するという観点で解説をていねいに読み込むのが大切です。
生物はとにかく暗記中心です。暗記に自信があるなら生物は時間はかかりますが得点源にできます。遺伝やバイオテクノロジーなど特定の分野は理解重視の学習が必要になります。少々の理解ととことん暗記が中心ですが、わかる状態から得点源にするためには、かならず問題演習でわかるからできる状態にすることが必要です。
次に、文系に進む人です。
国公立大学を目指す人は大学入学共通テストで「化学基礎」「物理基礎」「生物基礎」「地学基礎」の「基礎」という文字がついた科目の中から2科目を受ける人が多くなります。
人数的に多いのは、生物基礎、次に化学基礎です。次が地学基礎、物理基礎を取る人は少数派です。
理系だと地学の選択は論外だと言えるのですが、文系では地学基礎が実はオススメです。学習量と点の取りやすさを考えると地学基礎はとてもよい教科です。文系の人は地学と化学の選択が得点力という観点から考えるとよいと言えます。
教室では通信添削をしている人ぱかりですので、問題演習とペースメーカーはこれでこなしながら、必ずバイブルとなるテキストは用意してください。最初に軽いものでやりつつ、志望大学に応じて選択する教材はまったく異なってきます。共通テスト対策なのか、個別試験なのか、国公立大なのか、私学なのかによって選ぶものはまったく異なります。大型の書店に行き、自分の目で見て、これならできるというものを選択するのが一番です。なお、神保町の三省堂書店が建て替えのため先日閉鎖されました。当面、池袋のジュンク堂が近隣だと一番品揃えがしっかりしていると思います。
今回はあえてオススメの書籍は非公開にしました。志望大学・学部によって選択すべきものはまるで違ってくるからです。相談したいという場合は教室に連絡をください。