ファミラボ高校生&大学生(毎週月曜日の夜更新)

高校生の進路支援と大学生の就活支援のページです

英語との向き合い方

前回から大分、時間が空いてしまいすみません。
サーバーが安定化できた様子ですので、再開します。

当面、高3中心に話を進めていきますが、前回、過去問で英語を扱ったので、英語の学習についてをテーマにします。

まず大前提として、高3は1年後には大学生になっていますので、時間との勝負になります。やるべきことを洗い出したら、それをいかに効率重視で進めていくかが大切です。途中でまずいと思ったら、軌道修正を必ずしていきます。
全ての科目に共通して言えることですが、教科別に学ばなければいけないことを洗い出し、それを効率よく質のともなう形で学習できる道具を準備することが必須です。
英語で勉強しなければいけないことを洗い出すと次のようになります。
・英単語
・英文法
・精読&長文読解
・英作文
・リスニング

この中で今の時期最も重要ですみやかにやらないといけないのは英単語です。一定の語彙が身についていなければ、入試問題は解けません。
通常、高校で指定された単語集があるはずです。
英単語ターゲット(旺文社)
システム英単語(駿台文庫)
速読英単語・必修編(Z会)
などを使っている例が多いと思いますが、まず手元の1冊を完璧にしてください。この時、自分の好みに合わないと思う場合は、もう1冊購入すべきです。単語力の増強はなんだかんだ言っても、得点力に大きな力を発揮します。やるときは部屋の中でうろうろしながら、発音しながらというのが一番覚えやすいものです。

英単語と同じく即戦力になるのが英文法です。
困った時に辞書のように使う参考書はひとつ必要ですが、総合英語Evergreenや総合英語Forestなど学校指定のものは持っているのではないかと思いますので、手に持っているものを使い込む形でよいです。
必要に応じて、一気にひととおりおこなう教材があってもよいですが、コツコツ毎月おこなう通信教育を続けている場合はこれがペースメーカーとしては優れています。

精読というのは、文法がある程度理解できている状態になっていたらすぐに着手する必要がありますが、構造分析をしながらしっかりと英文を読み込むことです。入試問題は英文の構造がわからければどうしようもないので、ていねいに読み込むことが必要です。1文ほていねいに和訳できる力は大事です。
次に精読ができるようになった、もしくは精読の力がある場合は、長文読解の段階に入ります。一般的には「やっておきたい英語長文シリーズ」が無難ですが、志望大学によってそれに即した教材が存在するので、志望大学次第なので、相談してくれればアドバイスします。教室にいる高3生については今、一人ひとりやっていることが違いますが、これは志望大学が違うからこうなっています。

英作文は高3からはじめれば大丈夫ですが、これも志望大学別で対応は異なります。英作文ハイパートレーニングシリーズは自由英作文編、和文英訳編などがあり、使い勝手もよいです。

リスニングは一番よいのは実は単語集です。音声がついているのが当たり前になっていますが、単語と音を結びつけながら学ぶことがリスニングの力の土台になります。その上で音声付きのリスニング用の参考書を夏に1冊すればよいです。

最後に忘れてはいけない道具が過去問つまり赤本です。
受験勉強は本番から逆算して計画を立てる必要があるので、まず志望大学の出題傾向を把握必要があります。傾向が把握できていなければ、いくら参考書や問題集をやっていても効率が悪くなります。過去問としっかり向き合っていることができれば、落としてはいけない問題、やらねばならない問題が見えてます。常に机上には赤本がなければいけません。
教室だと最後の最後に過去問で得点する感覚を養うための道具として使いますが、最新版の赤本だけでは手薄なので10年分を用意します。効率的に問題用紙と向き合う力を養成するためにも赤本でスタートし、最後も赤本で最終確認というのがよいと思います。
では、次回に続きます。