12日のセミナーに参加ができなくて、他の日程での実施を続けていますが、あと数名の希望者が残っています。
全員が終わってから追加の情報を出していきます。
今回はちょっと寄り道をして過去問の大切さについてふれることにします。
先週の土曜日は第一志望がお茶の水女子大学という高校生に追加日程で話をしています。第一志望が決まったらまっさきにすることは過去問を見つめることです。解くことはしなくてもよいです。どういう特徴があるのかを見つめましょう。
お茶の水女子大学の英語に着目して話をします。
特徴を列挙します。
例年3つの長文問題と英作文問題の大問4題構成です。
典型的な国公立大学問題で、英文和訳問題、記述式の説明問題が中心。
長文の3題のうちひとつは難易度の高い長文です。
最後の大問の英作文は普通の和文英訳問題や自由英作文問題とは異なり、日本語の文章を読み、日本語の設問の答えを英語で書くという形式です。現代文の記述式問題の答えを英語で書かせる不思議な特徴の問題です。ただ英語が理解できるだけでなく、自分でものごとを考えられるかの力もみようとしています。
教室で通常使っている教材だけでは足りないので、志望校に合わせた教材も追加しながらの準備が必要になりますので、見本を手配しましたので、合格までの手順を相談していきます。
もうひとつ、津田塾大学の国語を例にして話をします。
特徴を列挙します。
大問は2題で、両方とも現代文で古文・漢文は出題されません。
全てが記述式問題です。津田塾大学は他の私立大学と違い、国公立大学の二次試験のような記述問題です。
「作者の意見に反論しなさい」とか「筆者の意見を踏まえて自分の意見を述べなさい」など自分の意見を記述する小論文ににた問題が最後に出題されます。なおかつ、試験時間が80分でかなりのスピードが要求されます。
大学入学共通テストは来年も今年同様、初見の問題にスピード勝負で戦えるかという問題が特に理系科目で定着するはずですが、国公立や私立の個別試験では各大学毎に特徴的な傾向がありますので、対策と準備はそれぞれ異なります。
教室に通ってきている方の志望大学の赤本は教室で取りそろえますが、教室の卒業生の方はまず赤本を手に入れるか、大型の書店に行って赤本を手に取ってみてください。赤本は情報の宝庫です。赤本に書いてある傾向分析ではなく、必ず自分で傾向を見つめることが大切です。自分の現在の力と最終到達点の差を実感し、覚悟を決めることがスタートラインにたつことにつながります。
今年の高3生は過去問を10年分手配して準備を進めてきましたが、来春の受験生にも10年分に取り組んでいただきます。過去問が勝負の鍵を握ります。
がんばりましょう。