第3回 高1・高2進路研究セミナーの日程を前回お知らせしました。
3月12日(土)20時
予備日として3月19日(土)20時も用意していますが、12日、19日ともに参加できないけれど、話を聞きたいという方のために、希望日時に来ていただき、個別に話をするということも実施することにしました。
土曜日だとどうしても部活などで来ることができないということもあるそうなので、個別の対応をしようと思います。
さて、今日は歴史のお話です。
昭和の末期と平成について知っておいて欲しいと思います。皆さんが自分の将来を考える時にアドバイスを受ける人は先生であったり、保護者だったりしますが、大人になってからの経験は年齢にもよりますが、昭和の末期と平成の影響を受けていることが多くなります。
皆さん、高校生は平成と令和に生きてきていますので、この差はとても大きいものになります。知識よりも感覚が異なる中で生きてきていますので、アドバスも本人に悪気はなくともずれてしまうことがあります。
昭和の末期は成功しやすいモデルケースがあった時代です。
・高度経済成長
・大量生産・大量消費
・日本の国内総生産GDPは2位
・日本は成長以外あり得ないとみんな信じていた
・学歴があればなんとかなる
・大学選びは偏差値、大学名
・年功序列・終身雇用
・一流大学・一流企業・一生安泰
・知識詰め込み型の画一的な教育
・学歴フィルターを通し、新卒一括採用
・成功のモデルケースに合わせれば時代が経済的安定を保証
こんなことが普通でした。
一方で、平成は後ろ向きなキモチがあちこちで発生した時代です。
・平成3年バブル経済の崩壊
・昭和の成功のモデルケース(一流大学、一流企業、一生安泰)が崩壊
・しかし昭和の成功のモデルケースを引きずる日本
・バブル経済崩壊後、世界で急速にインターネットが普及
・ITを活用した産業が中心になり、大きく働き方が変化
・世界の中心はIT企業へ
・GAFA(ガーファ)=Google、Apple、Faccebook、Amazon
・「ゆとり世代」「さとり世代」
・平成は答えのない時代のはじまり
平成元年の世界時価総額ランキングを見てみましょう。
平成元年なので、昭和の時代の日本のがんばり度合いがはっきりとランキングに出ています。
日本企業が10社のうち7社も入っています。
次は平成31年の世界時価総額ランキングです。
約30年で日本企業は世界時価総額ランキングからきれいにいなくなっています。
そして、今が令和の時代です。
これから皆さんが作ることができる時代です。
自分次第です。だからこそ未来の自分を真剣に考えて下さい。
令和の様子を少しみてみましょう。
・先が見えず、答えはない世界 = 破壊と創造の世界です
・自らの意志と行動で、自分なりの価値を生み出す資質は必須
・自ら門をたたく就活方式も増えていく
・AIが台頭(但し、なんちゃってAIにはだまされないこと)
・企業は自立・自律型の組織へ
・コロナ禍でネガティブな気持ちが世界中に蔓延
・ウイルスと共存の時代
途中になんちゃってAIという言葉が出てきますが、AIという言葉がブームになりすぎていて、どう考えてもそれはAIと呼ぶにはいかがなものかというものが結構あります。
私は昭和、平成、令和で社会人生活を送っていますが、少なくと今までに3回のAIブームがあり、今が3回目です。だんだん巧妙になってきたので、うまく演出していますので、中身はまったくないのにAIはすごい!、AIによって世の中が変わる!みたいな話が多いと思います。
AIと名乗っていると売れたり、中身は詳しく説明しなくてもAIですと言えばそれですんでしまうということもあるように思います。
令和の時代の特徴を言うと、学び続けないと、油断するとピンチに陥ることが多くなるということです。平成の時代以上に簡単にピンチになり、格差社会の中で苦しむことになります。
高校生は学校の勉強だけでなく、教養を身につけるということがとても大事になります。
ピンチはチャンスですということを今まで教室では伝えてきていますが、ピンチを自分次第でチャンスにできるかどうかは自分次第だということを肝に銘じて学び続けて欲しいと思います。
今日はここまでにします。