今回もステップ1の続きを書こうと1週間前は考えていたのですが、この1週間の間に訪問したある高校での出来事がきっかけで、ステップ1は中断し、ステップ2に入ることにしました。
ステップ2では将来の仕事と進む学部について考えていきます。
先日、ある高校の進路指導の説明会の場に潜り込むという経験をしました。正確に言うと、別の用事で訪問し、進路担当の先生から進路の説明会があるので終わった後で意見が欲しいと頼まれて参加してきました。
ひと言で言うと、「やりたいことを仕事にしよう」という主張の話でした。その上で、やりたいことを仕事にするために、どこの大学がいいかを考え、決まったらとことん受験に向けて勉強しないさいというお話でした。
終わった後に担当の先生には「やりたいことを仕事にしよう」という主張は間違っていると思いますという話をしました。
専門職の場合はこれが成立すると思います。例えば裁判官、検察官、医者、デザイナー、看護師、薬剤師、気象予報士などは専門性のある仕事であり、やりたいことが元になって目指していると言えます。自ずと志望大学・学部も国家試験合格や就職のチャンスが高いところを目指すことになるので、進路の悩みは時間と本人の努力と行動が解決します。
すぐさま合格のための勉強重視で生活をどう組み立てるかという話をしていくことになります。
こういった専門職を目指したいというものがない場合が大多数だと思うのです。
何となくやりたい分野はあるかもしれません。
もしくはやりたくない分野のほうがすぐでてくるのではないでしょうか。
しかし、肝心の心からやりたい分野はなかなか見えていないということのほうが大多数だと思います。調べたことはありませんし、調査データもありませんが、専門職以外の人にとって心からやりたい分野=仕事は実はあいまいだと思います。長年の社会経験の中での私の定性的な結論です。そもそも今は存在しない仕事を作り、それを自分の天職にしていくのがこれからの時代ということも言えます。
大事なのはその仕事や職業が「楽しそう」と思えるかどうかです。もっと言うと「楽しそう」にできるかどうかです。
専門職以外の場合、この不透明というか、明日は何が起きるかわからない令和の時代ではいかに今という時間に自分を最大限に活かすかが大事です。その時に自分の気持ちを高めるかが大事なので、楽しめるかがポイントです。
今までに書いてきたこととと矛盾もありますが、やりたいことよりも、楽しそうにできるかどうかのほうが中長期的にみると、すごい生き方ができます。
もちろん何かひとつのことに取り組みたいという熱望するものがあり、そこに向かってがむしゃらに進んでいくことも素晴らしいことです。こちらのほうが幸せかもしれません。
では、次回に続きます。
次回は「決断」について取り上げます。