ファミラボ高校生&大学生(毎週月曜日の夜更新)

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第8回 ターゲット企業(2)

日本経済新聞社とマイナビで実施した「2022年卒版就職企業人気ランキング」をじっと眺めてください。
https://job.mynavi.jp/conts/2022/tok/nikkei/ranking22/

文系男子は1位「東京海上」、2位「第一生命」、3位「伊藤忠商事」。
文系女子は1位「東京海上」、2位「第一生命」、3位「味の素」。
理系男子は1位「ソニーグループ」、2位「トヨタ自動車」、3位「NTTデータ」。
理系女子は1位「味の素」、2位「明治グループ」、3位「サントリーグループ」

知名度のある企業ばかりです。
知名度やイメージでターゲット企業を決めないということは大事なことだと思ってください。
必ず、数字に着目してください。

売上高
利益
時価総額=株価×発行済み株式数
業界内での市場占有率
3年以内離職率
有給取得率
平均年収

数字と実際に入社した場合に感じることはまるで違うということがほとんどだと思ったほうがよいです。
私自身、自分の勤務先の数字を「就職四季報」でじっと眺めてみましたが、違います。

大事なのは、自分はどう感じるかということです。

ブラック企業大賞というのが2012年度にスタートしました。
私の勤務先も選出されたことがありましたが、私は本当の姿を知らない余計なお世話な話だと思ったものです。本当にブラック企業かどうかは人それぞれの価値観で決まると思います。もちろん、労働環境が明らかにひどく、労働基準法に違反していれば完全なブラック企業ですが、健全な企業はおかしなところを見つけ出し、改善していくという力を持っています。
自分の会社を批判する人はそもそも人間的に?という価値観の人もいたりします。

就職活動を通じて、常に考えて欲しいのは、「自分にとってのいい企業はどういう企業か」ということです。

高収入なのか
収入よりもやりたい仕事が優先なのか
福利厚生なのか
残業時間は多くてもいいのか少ないほうがいいのか
実力主義がいいのか年功序列でもいいのか
転勤は嫌なのか
海外でも働きたいのか
プライベートを大切にできることなのか
ネームバリューにこだわるのか
安定にこだわるのか
自分のやりたい職種にこだわるのか
・・・。

何にこだわるのか、書き出してみてください。
この部分は人によってまったく違います。
自分と真摯に向き合ってください。

友達に「○○○に決まった。この企業のよいところは・・・」と胸をはって語ることができる企業かどうかが案外、大事だったりするかもしれません。
こんなにいい企業だということがたくさん話せる相手先企業を見つけてください。