就活の準備が進んできたら次はインターンシップです。
インターンシップは建前では「就労体験」のことです。
大手企業はほぼ100パーセント実施ししています。一方で就活生側は正確な数字ははっきりしていませんが40パーセントから50パーセントの学生が参加していると予測されています。
夏と冬にインターンシップがありますが、夏は「就労体験」と考えてよいですが、冬は「早期選考」です。夏は幅広く業種や業界を体験すべきですが、冬は本命を落としに行くというキモチで取り組むのが鉄則です。
夏は自分の大学・学部からは進まないような業界でも遠慮せずに見ておくとよいと思います。
インターンシップに参加する企業群を探すための手がかりとして、東洋経済新報社から出ている2冊の書籍を読んでみてください。
就職四季報 総合版 2022年版
会社四季報 業界地図 2021年版
業界地図のほうは8月下旬に2022年版がでます。
業界や企業群が決まっている場合は、第一志望の同業他社も必ず見に行ってみるのが大事です。同じ業界でも雰囲気はまるで違いますし、企業目的も違うのが普通です。
夏のインターンシップは就労体験の場ですが、参加する目的は3つです。
①ここだという企業を見つけ、本選考の足がかりにする
②社員からの生の声を元に、企業の空気、社風をつかむ
③他大学の就活仲間をつくる
順に見ていきます。
①ここだという企業を見つけ、本選考の足がかりにする
インターンシップでは企業側も本選考を意識しながら接しています。
この学生を社員にしたいという思った場合は、本選考の手順やルートが特別枠になることは普通のことです。
②社員からの生の声を元に、企業の空気、社風をつかむ
せっかくの機会です。打ち解けてきたら、最終日などに社員の方に質問をいろいろしてみましょう。
質問例
同業他社よりも優れているところはどこですか
競合他社はどこですか(例えば教育産業の本当の競合は他業界です)
短期、中期的に力を入れている分野は何ですか
会社が抱えている今の課題は何ですか
どんな時に入社してよかったと思いましたか
なおくれぐれも、相手をよく観察して質問しましょう。インターンシップの過程の中で相手を観察することが大切です。
③他大学の就活仲間をつくる
大学によって入手できる企業情報には差があります。日本は学歴社会だというのを就活の時にはいやというほど感じることがあります。
互いに高め合う同士になれる就活仲間が見つけられるのは幸せなことです。誰でもよいというわけではないので、この点は注意しましょう。
インターンシップにも選考があります。
①動機と②自己PRは必ず書類選考での登録が必要です。
①動機
志望動機ではなく、インターンシップに参加する動機という点に注意が必要です。
インターンシップで何を得たいのか、何を学びたいのかという目的意識が伝わるようにしないといけません。目的のある学ぶキモチです。
②自己PR
自分の強みを過去の経験と成果で脚色します。
過去の経験、そしてそこから成果を得る過程で、どのように考え、何を学んだのかを伝えることです。
このほかに「弊社・○○○が社会に果たすべき役割や責任は何だと思いますか。あなたの考えを400字以内で記入してください」といった具合にテーマを与えて書かせることもインターンシップの選考ではよく行われます。
こいう課題に対しては、企業の説明のような書き方はしてはいけません。できるだけ自分のエピソートを入れた形で書き起こしましょう。
インターンシップにも面接があるのが多くなっています。
主に聞かれることは、
インターンシップに参加する動機
学生時代にがんばったこと
自己PR
インターンシップで何を得たいのか
などです。
面接でも大切なポイントは、書類選考と同様に、インターンシップで何を得たいのか、何を学びたいのかという目的意識が伝わることです。
なお、大企業ではグループディスカッション形式の選考をする場合も増えていますが、グループの全員で合格するという意識でふるまうことが大事です。決して勝とうなどとは思わないことです。人間性や協調性を担当者は見ています。
インターンシップではメモを取りながら、よく観察しましょう。
社会人として自分の運命を決める第一歩です。