前回の話の中で「採用する学生」という切り口の中の最初の3つをもう一度思い出してください。
・ミッションを持っている
・いい意味で会社を利用してやろうという気構えがある
・こだわりがある
この3つです。
ひとつ目のミッションがあるから、後の2つがしっかりした行動となってあらわれてきます。
男女平等の意識が浸透している現代ではほぼ死語になりましたが、私が若いときは「サラリーマン」という言葉がありました。お金のために働くイメージがあり、私は嫌いな言葉でした。お金のためではなく、ビジネスを創造するのが使命だと意識して行動するのが好きでしたので、自分はサラリーマンではなく、ビジネスマンになるというキモチで行動したものです。今だとビジネスピープルと表現しないといけませんね。
仕事の中にミッションを持つようになると、自然とサラリーマンではなくなります。やりたい仕事からやる仕事になり、ビジネスピープルになります。
今回、伝えたいことは、企業に就職し、会社のために働くという意識は持たないほうがいいということです。私の務める企業でも副業が解禁されたのですが、年金制度も変化し、会社で働くことだけに依存できない時代になってきています。
就活は長いキャリアの第一歩です。
人生のミッションを問い、自分の人生を生き抜く覚悟を持って欲しいと思います。
今一度、「自分はどう生きるのか?」を冷静に追究し、人生のミッションを言葉にするということをしてほしいと思います。
この時、本音と建て前は別でよいです。
本心の人生のミッションは他人に語る必要はありません。
ただ、本気の人生のミッションが見つかれば、そこからどうしたらよいかを考え、就活のターゲットとなる企業にたどりつきます。それは後悔のない企業になるはずです。
ミッションがあるから、入社後にやりたいことも明確です。
ミッションがあるから、社会にもたらしたこともあるはずです。
入社は自分のミッションのための手段になっていいのです。
強固なミッション、キモチがあれば、採用決定者の心を動かす原動力にもなります。
採用担当者は中身のない嘘つき就活生にはがっかりしています。
でも、ミッションがある学生は嘘つき大いに結構です。
就活は演技という見方もできます。
やりたい事を成し遂げるためにねつ造大いに結構です。
ミッションのある嘘つき学生
ミッションのない嘘つき学生
本気のミッションがあれば、必ず入社した企業に利益をもたらすというのが過去の私の実感です。
ミッションのない学生ほど、「大企業に就職すれば安心」といった幻想を持っていたりします。いい会社に就職して、いい待遇を受けて、経験を積んで昇進して…これが一昔前の就活の姿ですが、今は違います。
あなたの人生のミッションに合った企業選びをし、就活をしてください。
まず大企業のマネジメントの極意を学んでみようか?
それともスタートアップでありとあらゆる仕事を一気に学ぶか?
ミッションが本気であればあるほど、企業研究で話を聞きに行く相手も違ってくるはずです。そこから、見えていなかった選択肢も見えてくるかもしれません。
あなたの未来へのチャレンジを心から応援しています。
なお、ミッションが見つからないまま、縁があって入社する企業にたどり着くことも多いのもまた現実です。こういう時はポジティブな目と心で思いっきり与えられた仕事をしてみてください。入社した企業を大好きになりましょう。そして必ず自分なりの工夫をとことん考えて、仕事の中で表現してください。いつの間にか人生のミッションに出会います。