ファミラボ高校生&大学生(毎週月曜日の夜更新)

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第3回 就活と幸せ感

社会人になりちょうど1年たった頃に聞いてみると同じ企業に勤めていても、その企業の評価は人によってまるで違うということは普通のことです。
「こんなにブラックな会社だとは思いませんでした」
「毎日が楽しくて、あっという間の1年でした」
どちらも同じ企業の社員というのはよくあることです。
同じ企業に務めているのに、まるで正反対の評価をしていることはよくあります。
だから転職市場があるのだとも言えます。

 

なぜこうなるかと言うと、人それぞれ幸せ感が違うからです。
専門職として採用されない限りは、かなりの割合で新入社員は営業的な経験を最初の年にさせられることが多いということもあって、評価はわかれてしまいます。

 

どういうことに自分は幸せを感じるかについては、冷静に洗い出しておくことが大事です。
書き出してみましょう。
過去に書き出してもらった大学生での例を紹介します。3年前の春の例です。

 

・福利厚生が整っている
・転勤がない
・海外で働くチャンスもある
・安定して成長している企業
・何でもやらしてくれる、もしくは何でもやるチャンスがある
・女性社員の比率が高い
・一人暮らしができて、休みの日にゆったりと遊べるぐらいのお給料がもらえる
・年功序列型ではなくて実力主義がいい
・活気がある社風
・ビジョンに共感できる
・若手にも新規事業の提案ができる
・週の半分は定時で帰ることができる
・ノルマのようなものがないところ
・名前を言ったら、友達が知っている企業
・大学で学んだことが活かせる企業

 

この時は出てきませんでしたが、この他に大事なものもあります

 

・毎日が楽しいと感じられるか
・研修制度や学びための仕組みがある
・仕事の評価の仕組みが明確になっていか
・社会の役に立つ企業か
・社長の人柄や行動力
・新しい挑戦を毎年してきているか

 

ここで冷静に就活を何のためにするか考えてみましょう。
決して就職するためではありません。

・自分を見つめ直すチャンスにする
・自分の将来像について、冷静に考えるチャンスにする
・何が自分にとって幸せなのかを考えるチャンスにする

ここで大事なのは、「自分に正直になる」ことです。
自分に正直にならないと入社後に不幸になります。
そして、決して大手企業に入ることが幸せという価値観にそまらないようにしましょう。

 

さて、過去の私の経験から採用したいと思う学生はどんな学生だったかを箇条書きにしてみます。

 

■採用する学生
・ミッションを持っている
・いい意味で会社を利用してやろうという気構えがある
・こだわりがある
・マナー、清潔感、演技力がある
・一緒に働きたいと思える
・この仕事をさせてみたいというイメージが持てる
・一生懸命に企業研究をしてきている

 

逆に採用しない学生を思い出してみると

 

■採用しない学生
・姿勢が悪い人
・自分のことしか考えていない人
・やりたいことがない人
・ウソで自分をごまかしている人

 

この他にも文章では書けないことがいろいろありますが、複数の目で評価してみても大抵一致します。ちなみに、やりたいことがある人は強いのですが、やりたいことができないのも企業だということは認識しておきましょう。

 

さて、少々長くなり時間が足りなくなりました。
本当はこの後にミッションについて語りたかったのですが、次回に持ち越しとします。
次回はミッションです。